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糖尿病との上手な付き合い方

顧問
内科 西村 典三
Norimi Nishimura
日本内科学会認定内医
日本糖尿病学会専門医


 糖尿病と言われたら、病気と生涯付き合っていく覚悟が必要です。確かに糖尿病の治療中の人はうつ状態の人が多いとの報告もありますが、糖尿病と上手に付き合っている人のほうが、圧倒的に多いのです。一病息災と前向きにとらえれば、糖尿病とともに歩む人生も悪くないかもしれません。
 糖尿病は長期間の高血糖状態が全身の血管障害をおこし、眼底出血、腎臓の働きの低下、心臓や脳などの病気(糖尿病合併症)の原因となる疾病です。このことから、糖尿病治療は血糖値の良好なコントロールを行い、合併症の発症や進行の予防に努め、健康な人と同様の生活の質と寿命を維持することを目標とします。
 治療の基礎は従来から言われているとおり適正な食事と運動です。食事内容の大きな変更、きつい運動など三日坊主で終わりそうな目標は好ましくありません。気長く、中断せずに治療を続けることが大切です。たとえば、毎食一口のご飯を減らす、あるいは太り気味の人は3〜6月間で体重を5%減量するなどの具体的な目標を掲げ実現の努力をすることです。
 最近の研究によれば、糖尿病と言われた時点、できるだけ早期の治療開始が将来の良好な血糖値の維持や、合併症の予防につながることが報告されています。
 糖尿病の正しい知識、治療方法の修得のため阿波病院で従来から実施している糖尿病教室や短期間の教育入院などを利用していただければ、適切な治療とその継続の参考になるのではないかと思います。糖尿病と上手に付き合い、より良い糖尿病のある生活を送りませんか。生活習慣の問題点を見出し、その解決策を提案し、応援したいと考えています。