看護部
  
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看護部トピックス②

『みつばち通信』2023年1月(第2号)

※みつばち通信の『みつばち』とは…
ステーションから四方八方、各利用者宅にお邪魔し、訪問看護師は『甘い蜜=成長の糧』を集め、成長しています。その姿が『みつばち』のようである為、みつばち通信と名付けました。

第2号の今回は、訪問車についておしらせしたいと思います。
まず、訪問車の中にはどのようなものを載せているか紹介します。


各自使う訪問車は決まっていて、訪問先によっては乗り合わせて行くこともあります(利用者様・ご家族を乗せることはありません)。

*一日の走行距離は 約  45 ㎞

*現在の訪問地域は、阿波市・吉野川市(山川・川島)です。

*外出先でのトイレは商店や公共施設を利用し、利用者様宅ではお借りしません。

*感染対策として、処置後の手洗いは利用者様宅で水道をお借りしますが、ハンドソープやペーパーは持参した物を使い、ゴミは持ち帰ります。

*コロナ関連で、従来のサービスが受けられない利用者様もおられ私たちはPPEを装着し、訪問することもあります。

ここ数カ月は、通常訪問の際にN95マスクを常時装着し、感染予防に努めています。

携帯用グッズは、毎日ステーションから持参し訪問先で使います。
内容は・・・血圧計・体温計・パルスオキシメーター・アルコール 綿・手指消毒用アルコール・ハンドソープ・プラスティック手袋・ テープ類・ペーパータオル・ガーゼなど。
基本的には各自内容は同じですが、個々で必要と判断した物を追加で 入れて準備しています。その日の訪問が終わるとステーションへ持ち 帰り、物品の補充や消毒を行っています。


緊急時用のBOXも常に車載しています。防災用ヘルメットや新聞・オムツ、文房具など有事の際に使えるように準備しています。有事の際に、緊急的に駐車する場合にはダッシュボードに災害駐車用カードを置くように備えています。



夜間は待機当番の者に電話が転送されるようになっており、土・日・祝日も訪問看護は出勤しています。
訪問について気になる点や相談等、何か聞きたいことがあればお気軽にお声掛け下さい。

訪問看護ステーションあわ  0883-36-2662



新年あいさつ

看護部長 西村久美子


 2022年もあっという間に終わり、新型コロナウイルス感染症もオミクロン株に置き換わり、ついに第8波を迎える中、患者さんを守るというスタッフの責任感と感染対策の根気強さに支えられ無事に病院を守ることができています。阿波病院にできたユルキャラはかわいいタヌキですが、今年は、うさぎ年。卯年は飛躍の年。これまで成長や飛躍のために力を貯め準備し育んできたことが十分に実り芽吹き始める年だそうです。実直に努力してきたことが報われ花開き、そしてしっかりと実りますように願います。

 さて今年度は、看護部の目標の大きな柱として「ジェネラリストのスキルを活用した新人教育体制の構築」を掲げ、スタッフに協力をいただいています。先輩看護師の新人への関りを題材にして3階西病棟の看護研究の結果にもありますように、スタッフの温かい熱心な指導が新人を内面からも支えてくれていることが伝わりとても嬉しく思います。みんなで育てる職場風土が今後も根付いてくれることを期待しています。今年の看護研究も、患者さんを第一に考えたテーマで、病棟のシャボンラッピング法(足浴)の効果という、心のこもった2
年越しの患者ケアの研究や、腎センターの災害時初動行動習熟調査というこれまで継続し、積み重ねられた重みのある研究で、患者さんのため、看護の質を上げるため取り組んでいただき嬉しく思っています。

 今年は様々な学会がコロナで3年ぶりに現地開催・現地発表もあり、皆さん刺激を受けて、目をキラキラ輝かせて成長して帰り、院外研究発表で得た成果をいろいろ報告に来てくれています。また、看護目標の「南海トラフ地震に対応する個人レベルで動ける訓練」では、病棟が熱心に取り組んだ防災訓練が消防署の高評価をいただくことができました。中署の消防士の皆様にはご助言を個別に受けることができ大変参考になりました。また、師長主任会が1年を通して取り組んだ感染BCP、キャリア支援体制、広報活動は、危機管理、人材育成、人員確保、看護の可視化と、看護の質を上げ未来に活かせる内容でした。今年もチームとして一人一人が役割意識をもって地域医療に貢献したいと思っていますのでご協力をお願いいたします。

 2025年問題まであと2年。今年も阿波病院の理念である「信頼・奉仕・進歩」のもと看護部理念「あたたかい看護」の提供を胸に、地域住民の皆様が住み慣れた場所でその人らしい暮らしができるよう地域の医療機関と連携して在宅療養を見据えたシームレスな看護を展開していきたいと思っています。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

(「オアシス」2023年1月 Vol.86より)



第41回師長主任会研修会報告

師長主任会


 師長主任会では、社会的背景や組織のニーズに沿い看護部に求められるテーマを決め1年間チームに分かれてそれぞれの活動に取り組んでいます。この活動も今年で41回目になりました。自己研鑽で年に1回だけみんなで集まる研修日を決めて集中的に作業を仕上げます。今年は4チームに分かれ活動し、9月25日の日曜日に以下の内容で半日研修会を開催しました。それぞれのチームで内容を深め、最後に各チームの成果発表し共有し有意義な時間を過ごすことができました。

テーマ:①広報活動を通して人材確保に努め、個々のキャリア開発支援の実践を行い、職員の定着を図る。
    ②安全・安心で質の高い提供ができるよう災害時における感染対策の整備を行う。


研修内容

1G(広報活動チーム)   :HPの看護部のトピックスの記事の更新や小学校の命の授業(出前授業)の内容の検討と、資料、紹介動画の更新をした。

2G(キャリアラダーチーム):キャリア支援についての研修会を開催しキャリアパスシートの活用方法の説明をした。

3G(目標管理面接チーム) :スタッフの看護職としてのキャリアデザインを、管理者としてマネジメントしていくために面接のスキル(コーチングなど)について学んだことを発表し学習会をした。

4G(感染BCPチーム)   :自院独自のBCP作成中。また、BPC内への追加資料も検討中である。



『自分のケアを大切に(いのちのケアワーク)』

看護部長 西村久美子


 看護職のみなさん、日頃の多忙な業務のうえに、感染対策、ワクチン住民接種、発熱外来と本当にお疲れ様です。

 私たち看護職はこの3年、コロナですっかり我慢を覚え、「患者さんのため、家族のため、子どものため、仲間のため」と、常に自分を奮い立たせ、自分の気持ちに蓋をして仕事を頑張ってきました。その結果、ついつい自分が疲れているのに気づかず、己の気持ちに背を向けてしまっていらっしゃいませんか?でも、自分あってこそこの世の中です。疲れ切る前に、もっと自分を大事にケアしてもよいのです。

 ここで、ちょっとひと息入れて、庭や町の花に目をやりましょう。例えば、道端の花を見て「赤い花って、きれいだな」と声に出して言ってみてください。気持ちがホッとすると思います。この時、自分が言った言葉を耳で聞くことが大切です。
 そして、休みの日には、どうぞ自分に問いかけて下さい。「私はストレスがたまったら、体のどこに痛みがでるだろうか?」肩でしょうか、目でしょうか、めまいがしたり、頭痛がしたり、声が出なくなったりと調子が悪くなるところは人それぞれです。まず、紙に自分の全身の絵を描いて、ストレスがたまると反応が出る部分に絆創膏を貼ってください。次に、自分が最近、よく頑張ったことを思い出して、自分あてに「わたしへのケア・癒されメッセージ」を書いて、「よく頑張ったね」と自分を褒めてください。また、お気に入りの飲み物などなんでもいいので、自分にとって小さな幸せと思うものを10個見つけて「わたしの小さな幸せリスト」をノートに箇条書きで書き出します。ここまでして気分がすっきりしたら、明日からは元気な自分にきっと戻れるはずです。これを「いのちのケア」ワークといいます。ぜひ、一度トライしてみてください。

(「オアシス」2022年9月 Vol.85より)



『みつばち通信』創刊です!

※みつばち通信の『みつばち』とは…
ステーションから四方八方、各利用者宅にお邪魔し、訪問看護師は『甘い蜜=成長の糧』を集め、成長しています。その姿が『みつばち』のようである為、みつばち通信と名付けました。

訪問看護の1日

8時30分~ 申し送りやカルテから情報収集
各利用者に訪問時間を電話

9時~    利用者宅に訪問
午前中に3~4件程度訪問

・バイタルチェック→異常時や主治医に相談が必要な場合は、連絡し指示を仰ぎます。

・点滴や注射実施→主治医の指示書にそって行っています。

※訪問時には、利用者さんだけではなく、
介護者の心身の状態を含めた包括的ケアを行っています。

・服薬管理(確認や準備)→
内服確認し、内服できてない場合は、ご本人や家族と相談し
カレンダーに貼付するなどの工夫を行ったり、主治医に内服形態の相談をしています






・リハビリ→→自宅で行える、上下肢運動やROM訓練を行っています。
・食事介助→家族に食事形態(実際にサンプルを持参し)指導しています。

・褥瘡処置、身体清潔介助(清拭や洗髪、入浴など)
時には散髪も行っています。

※訪問は、基本一人で行っているよ!
そこでの、判断は、かなり重要!!



12時~  ステーションに戻り、午前中の記録やスタッフ間での情報共有

13時~  利用者宅に訪問
午後も3~4件程度訪問

16時半~ ステーションに帰り、カルテに看護記録を記載
状態報告が必要な利用者にはケアマネジャーや主治医に報告
(多職種連携)
利用者宅にヘルパーなどの多職種と情報共有を行いやすくする為に専用のノート等を用いて各介入時に記入しています。

次回の訪問時の為に、ステーションで内服薬を準備等を行っています。


訪問以外のお仕事…

月末には主治医やケアマネジャー、市に対し、訪問看護計画・評価、訪問看護報告書を作成し、送付。
レセプトや利用料の計算・集金も訪問看護師が行ってます。

夜間は待機当番の者に電話が転送されるようになっており、土・日・祝日も訪問看護は動いています。
訪問について気になる点や相談等、何か聞きたいことがあればお気軽にお声掛け下さい。


訪問看護ステーションあわ  0883-36-2662



新人教育スケジュール

阿波病院看護部 新人担当
3階西病棟主任 出葉愛子


今年の新人研修は、2名の新人さんが受けています。
6月は、看護技術の研修を実施しました。
ジェネラリストとプリセプターに講義やデモンストレーションを行ってもらいました。
看護副部長も患者役を引き受けて頂き、一緒に実演指導しています。


汗を流しながら緊張感が伝わり、一生懸命に頑張ってくれています。
私も初めて針を持った時は、とてもドキドキしたことを思い出しました。
教えたいことがたくさんありすぎて、時間が足りず別の日に時間を設ける工夫もしました。


当院では、希望があれば新人看護師以外も研修を受けることができます。看護技術に不安がある看護師も安心して参加できます。以前はプリセプター制でしたが、今期よりプリセプターとジェネラリストで新人看護師を支援しています。
私たち教育担当者も、一緒に看護技術を再確認できる良い機会になりました。まだまだ、いろんな研修があるので、みんなで頑張って共に成長していきたいと思っています。



令和4年度 上期消防訓練

施設課 課長代理 溝渕秀樹


 7月5日火曜日、危ぶまれた台風4号も昼には温帯低気圧に変わり、今年も上期消防訓練を無事に実施できました。15時から、消火訓練に先立ち消火器の使用方法と、初期消火の注意点について説明した後、新人職員をはじめ、参加者全員が消火器取り扱いの体験を終えました。
 15時30分からは、透析棟、新館1階において、消火通報避難誘導訓練を実施しました。訓練は、平日午後に、内科前トイレから不審火が発生し、初期消火に失敗する想定で、外来看護師が非常ベルを押して、スタッフは患者避難誘導を行いました。患者さんは、護送、独歩の想定でしたが、スムーズに誘導し、医師に報告することができました。毎回、訓練の部署は、持ち回りとしており、様々な想定で今後も訓練に取り組みたいと思います。



『新年度挨拶』

看護部長 西村久美子


春は、別れと出会いがあり、看護部にも新しい風が吹いています。

 昨年度は新型コロナウイルス感染症の第6波の中、感染マニュアルの改訂や感染BCP作成、面会の基準もでき、2月からは3回目ワクチンの住民接種や、3月から5~11歳の小児のワクチン接種が始まりました。看護部では、防災訓練、看護研究、新人教育、看護提供方式の見直し、業務改善、手順の見直し、ホームページ更新、リーダー研修の見直しができ、病棟では、患者家族へのメッセージカードの手渡しなど、コロナ禍での看護の工夫もしてくれています。患者さんや家族にとって安心安全な、より質の高い看護を提供するために各自が力を発揮してくれ、たいへん感謝しています。コロナ禍において看護職への期待は大きく、その専門性に注目が集まりこれまで以上に高い能力を発揮することが求められています。そのため、教育内容を充実して実践能力を向上することが不可欠です。また、人口減少、働き手不足の中、看護師の定着は緊満の課題です。今年度は、「ジェネラリストのスキルを活かした新人教育体制の再構築」を看護目標に掲げ、全員で取り組む方針です。そのために、全看護師の6割を占めるジェネラリストの力を貸してもらい、新人をみんなで育てるチームにしたいと思っていますので、どうぞご協力をお願いします。

 ここで、念頭にあたり、地域包括ケアシステムを構築するために、これからの看護部の役割を考えてみます。阿波市は、超高齢・人口減少・多死社会の先陣を切る高齢化率35.7%、人口35,992人の市です。今後も高齢化数は増加し、それを支える生産者数は減少の一途をたどります。阿波病院の入院患者の7割が阿波市からの入院で地域に密着した病院と言えます。死亡場所は病院が一番多く、老衰の死亡率は、全国に比べ男性1.74倍、女性1.55倍と高く、要介護3以上のサービスの利用者は、自宅が44.8%(県で5位)で、施設が36.2%(県の下から5位)となっています。今後、健康寿命の延伸と、併設する訪問看護ステーションあわとの連携により、さらなる在宅療養支援が重要になってくると予想されます。また、阿波病院は阿波市で唯一の腎センターを持つ医療機関でもあります。住民の足となるデマンドバスや認知症サロンなどがあり、他市に比べて福祉が進んだ街とも言えます。このように、地域包括ケアシステムを実現する上での阿波病院の役割は、医療と介護と福祉が連携し、住み慣れた地域で阿波市民が人生を最期まで暮らせるように、予防から看取りまで寄り添い、意思決定を含めた支援をすること(ケアサイクルの概念)であるといえます。当院の看護のあるべき姿として「地域完結型の医療のなかで、看護師の皆様方が院内外の多職種と連携しリーダーシップがとれる」ように個々のキャリア開発支援に努めてまいります(訪問看護体験も推奨します)。

2022年度もどうぞよろしくお願いいたします。

(「オアシス」2022年5月 Vol.84より)



看護の日 週間行事

看護師自治会会長
腎センター看護主任 長岡真澄


 21世紀の高齢社会を支えていくためには、看護の心、ケアの心、助け合いの心を、私たち一人一人が分かち合うことが必要です。こうした心を、老若男女を問わずだれもが育むきっかけとなるよう、近代看護を築いたフローレンス・ナイチンゲールの誕生日にちなみ、1990年に旧厚生省により5月12日「看護の日」が制定されました。

 阿波病院ではその5月12日、入院患者さんや外来患者さん、腎センター、訪問看護利用者さんの305人に対して、看護の日の記念に、看護協会の新キャラクター「かんごちゃん」や、阿波病院のゆるキャラのイラストに職員からのメッセージを添えた鼻セレブポケットティッシュやカットバンを配布しました。「かわいいキャラクターやな」「ありがとう。使わせてもらうわな」などの声が聞かれ、多くの患者さんに喜んでいただくことができました。

 1階待合ロビーでは、5月9日から31日まで、医療者に向けたエールやコロナ収束を願うメッセージを載せた「願いの木」を掲示しました。患者・職員・家族を対象に、葉っぱのカードに書いたメッセージを見た患者さんは、「今日は看護の日なんですね」「みんなの願いが届くといいですね」と、顔をほころばせ、看護の日を知っていただく良い機会になり、私たちも、励みになりました。また、小児科の患者さん職員の子供たちの塗り絵では、「かんごちゃん」と阿波病院のゆるキャラのタヌキを上手に塗っていただき、同時に掲示いたしました。「上手に塗れてる」「なんのキャラクターかな」など興味を持ってみていただき、ロビーの受診者の皆さんの目を和ませていました。